転職活動を終えて、希望していた年収には届きませんでした。
エージェントに伝えていた希望年収は500万円以上。最終的に決まったのは450万円程度でした。転職活動中は「まあ仕方ないか」と受け入れていたのですが、入社して1ヶ月半ほど経った頃、同じ時期に転職した同期の年収が自分より100万円以上高いことを知りました。
そのとき初めて、自分が何を間違えていたのかに気づきました。
同期より大変な業務を担当しているという認識があったので、転職後の年収が同期より低いと聞いてショックでした。
この記事では、転職で年収が下がった(希望に届かなかった)私が、何を知らなかったのか、そして今から転職する人は何を準備すべきかを、実体験ベースで書いていきます。
転職活動の実際の記録
まず、私の転職活動がどういうものだったかを数字で示します。
| 項目 | 実績 |
|---|---|
| 活動開始 | 〇月末 |
| 内定獲得 | 約1ヶ月後 |
| 応募社数 | 12社 |
| 書類選考落ち | 4社 |
| 一次面接落ち | 1社 |
| 内定 | 1社 |
| 希望年収 | 500万円以上 |
| 決定年収 | 450万円程度 |
私は1社内定獲得後、選考中の会社は選考辞退をしました。
期間としては約1ヶ月と、比較的短期間で決着しました。ただ、この「短さ」が後から効いてくることになります。
転職活動中に起きたこと
書類選考で落ち続けた
応募を始めてしばらくして、書類選考で落ちるケースが続きました。
エージェントからのフィードバックは明確でした。フロントエンドの経験しかないため、応募先の求めるスキルセットと合っていない、という指摘です。
私は前職で客先常駐型の契約のもと、フロントエンドの下流工程を中心に経験を積んできました。自分としては一定の実務経験があるつもりでしたが、市場から見たときの評価は、自分の想定とは違っていたわけです。
「希望年収を下げてはどうか」という提案
書類選考の通過率が上がらない状況を受けて、エージェントから希望年収を少し下げてみてはどうか、という助言をもらいました。
ここで重要なのは、強要されたわけではないということです。あくまで選考を進めるための現実的な提案として提示されたもので、判断は自分に委ねられていました。
問題は、そのときの私に判断材料がなかったことです。
「フロントエンド経験約3年のエンジニアの市場相場はいくらなのか」
「500万円という希望は、高すぎるのか妥当なのか」
「この提案は受け入れるべきなのか、交渉すべきなのか」
これらを判断する基準を、私は何一つ持っていませんでした。だから、受け入れるしかなかったのです。
正直希望年収を下げることに納得はできませんでしたが、自分の市場価値を把握できていないため反論する材料がありませんでした。
入社後に知った、同期との年収差
転職して1ヶ月半ほど経った頃、同じ時期に転職した同期と話す機会がありました。
そこで知ったのが、自分より100万円以上高い年収で入社しているという事実です。
同じような時期に、同じように転職活動をして、これだけの差がついた。この事実を知ったとき、自分の転職活動の何が問題だったのかを、初めて真剣に考えることになりました。
振り返って分かった、3つの反省点
①自分の市場価値を把握していなかった
これが最大の反省点です。
エージェントに「年収を下げては」と言われたとき、もし自分の市場相場を知っていたら、対応は変わっていたはずです。
- 相場より低い提案なら → 根拠を持って交渉できた
- 相場通りの提案なら → 納得して受け入れられた
どちらにしても、「判断した」という結果になったはずです。実際の私は判断ではなく、ただ受け入れただけでした。
エージェントは相場を知っています。しかし求職者側が相場を知らなければ、提示された条件が妥当かどうかを検証できません。これは情報の非対称性の問題であり、エージェントの善悪とは別の話です。
②スキルの方向性を市場目線で考えていなかった
転職活動中、複数の場面でエンジニアとしてキャリアを積んできた面接官から言われたことがあります。
フロントエンドからバックエンドへ移るのは難易度が高いが、バックエンドからフロントエンドへ移るのは比較的容易だという話です。
つまり、キャリアの初期にどちらの経験を積んでおくかで、その後の選択肢の広さが変わってくる。私はフロントエンドの下流工程を中心にやってきましたが、バックエンドやインフラの経験があれば、市場価値は違っていたはずです。
これは転職活動を始めて初めて知ったことでした。もっと早く知っていれば、日々の業務の選び方も変わっていたと思います。
③資格と個人開発の価値を軽く見ていた
面接を通して感じたのは、業務外での成果物が評価されやすいということです。
個人開発の話は、面接で受けが良い場面が実際にありました。
実務経験がない領域を個人開発や資格取得で知識を深めることで、スキル面・向上心があると評価された印象があります。
私はWebアプリを開発・デプロイまで行っていたため、実際に面接でアプリの紹介をした場面もありました。
年収を上げたいなら、業務内の経験だけを待つのではなく、業務外で市場価値を能動的に作りにいく必要がある。これも転職活動を経て気づいたことです。
これから転職する人へ:先にやっておくべきこと
私の失敗から言えることは、シンプルです。
転職活動を始める前に、自分の市場価値を把握しておく。
これだけで、私が直面した「判断材料がないまま提案を受け入れる」という状況は避けられます。
具体的には、以下のような準備が考えられます。
市場価値を客観的に測る
転職サイトの年収診断機能などを使えば、自分の経歴でどの程度の年収レンジが妥当なのかを、登録段階で把握できます。エージェントとの面談前にこれをやっておけば、提示される条件が相場に対してどうなのかを判断できます。
複数の情報源を持つ
エージェント1社だけに頼ると、そこから得られる情報がすべてになります。私の場合がまさにそうでした。
複数のサービスに登録して、異なる角度から自分の評価を見ることで、判断の精度は上がります。
まとめ
転職で希望年収が下がった原因は、エージェントでも、会社でもありませんでした。自分の市場価値を知らないまま転職活動を始めたことが原因です。
- 市場価値を知らなければ、提示された条件が妥当か判断できない
- 判断できなければ、交渉もできない
- 結果、提案を受け入れるしかなくなる
これから転職を考えている方は、活動を始める前に、まず自分の市場価値を確かめてみてください。それだけで、選択肢の幅は変わってきます。
転職活動を始める前にできるのがベストですが、転職活動を通じて自分の市場価値を知れたのは私のキャリアとしてとてもプラスになったと思います。
転職は人生の大きな分岐点になり得るので、あなたも悔いのないよう転職活動を進めてくださいね。
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